生涯一度の買いものかもしれない家の新築。家を建てるには、外観、内装、必要な設備、各種費用など、さまざまな考えなければいけないことがあります。特に知っておかなければいけないポイントを紹介しましょう。
家の「イメージと間取り」を固める
まずは新しく建てる家のイメージを固めましょう。新しい家に必要な優先事項を並べることで、大まかなイメージが生まれるはずです。外観はどんな印象がいいのか、内部の色調はどうするかなどの「イメージ」と、何部屋必要なのか、キッチン周り・浴室などにどんな設備が必要か、庭をどう使うのかなど、具体的な「間取り」に求めていることを、たくさん挙げていきましょう。この想像の作業をすることで、どんどん新しい家の未来像が膨らんで、楽しくなっていくはずです。
それではイメージと間取りの考えがまとまったらどうするか。残念ながら、インターネットや雑誌で実例を見るだけでは、十分ではありません。おおよそはわかっても、実際の雰囲気や使い勝手はわかりません。良く見えるものでも、恰好だけで意味がなかったり、実際は使いづらかったり、落とし穴があるかもしれません。ここだけは我慢して、「足で稼ぐ」ことをおすすめします。
有効活用できるもの
実際の使い勝手、暮らし心地、使用されている素材などが、具体的に見えるものがあります。ハウスメーカーや工務店の「モデルルーム」が有効活用できます。完成見学会などでできるだけ多くの物件を見て回ることをおすすめします。
実際にモデルルームの中を歩き回り、内装、床材、キッチン周りやバスルームなどを、自らの手や足で触れてみましょう。我が家だったらどうするのかと想像をしながら、複数の業者のものを見比べていくことで、もしかすると自分たちの考えの間違えに気付くかもしれません。。作り付けの家具などは、メジャーを持参して計測も。いいものに出会えたらサイズを測り、将来向けのデータとして保存しましょう。また、写真もどんどん撮りましょう。実際に建てる相談になったら、それらのデータや写真がとても役に立ちます。実際の設計図はミリ単位なので、「およそ」「約」が通用しません。好みを伝える場合でも、言葉よりも具体的な写真で。「こんな感じで!」という写真が、大きく役に立ちます。
住宅ローン以外に必要な2つの費用
家を建てたあとにかかってくる費用についても、建築前から考えておかなければいけません。
修繕費
建て方で差はでますが、10年~15年ごとに外壁や屋根の手入れが必要と考えておくほうが賢明です。その額は1回あたり100~200万円。もちろん義務ではありませんが、家の長持ちのために必要でしょう。快適さを追求して、リフォームが必要になるかもしれません。また、何かの際に家を売却する場合、この定期的なメンテナンスは価格に大きな影響があります。
税金
固定資産税、都市計画税などの税金が新たにかかってきます。土地や家の建て方により差はありますので、土地購入の際に気をつけておく必要があるかもしれません。
ローンを返すだけではない、お金の動き。家計を圧迫しないためにも、家のローン以外に必要な費用は余裕を持って予測する必要があります。